
こんにちは、イシイサトルです。
昨日は病室で「天使」が登場する映画を見たので、映画レビューっぽいものを書いてみます。
※本記事では3本の映画を紹介しています。
シティ・オブ・エンジェル

本作品はネットのレビューサイト上ではあまり評価がよくありませんが、僕はこの映画を気に入っています。
その理由は出演している俳優「メグ・ライアン」と「ニコラス・ケイジ」が好きだからということもありますが、本作品で描かれている天使の存在が好きなんですよね。
「ロマンティック・コメディの女王」と呼ばれたメグ・ライアン、同時期に公開された「ユー・ガット・メール」に胸をときめかした人もいるのではないでしょうか。
本作はラブ・ファンタジーな世界が描かれていますが、少しストーリーが薄いと感じてしまう点もあったりします。しかし、それには理由がありました。
シティ・オブ・エンジェルはリメイク作品?
映画「シティ・オブ・エンジェル」は「ベルリン・天使の詩(1987年)」と「時の翼にのって(1993年)」という二つの映画を原作としています。
原作で登場する守護天使ダミエルとカシエル、二人はなぜに「永遠の生命を放棄し、人間になりたい」と葛藤するのだろうか。
僕は聖書を読んだことがありませんが、そんな僕でもこの映画の世界観に心が震えました。
原作の誕生秘話
原作である映画「ベルリン・天使の詩」は繋ぎの映画だったそうです。
ヴェンダース監督は予定されていた映画の撮影が遅れてしまい、その間を埋めるためにドイツのベルリンで撮影することを条件に本映画が作られたとのことです。
監督がベルリンの街をロケハンするうちに、街のあちこちに天使の意匠があることを発見し、天使を主人公とした映画というアイデアが生まれたとのことです。
また、「ベルリン・天使の詩」の続編として「時の翼にのって」があります。
どちらの映画にも「刑事コロンボ」で有名なピーター・フォークが出演しています。
それだけでも見ごたえがあります…
原作・リメイク版 どっちを先に見るべき?
「シティ・オブ・エンジェル」では二つの原作(計4時間以上)を1本にまとめているので、ストーリーの展開がとても速いです。それが「ストーリーの薄さ」という評価に繋がっているのかも知れませんね。
とはいえ、原作の方がリメイクより圧倒的に素晴らしいのかというと僕はそうとは思いません。
正直なところ原作は少し話が難解でもあります。今時の映画と比べるとストーリーがスローなので、見る人によっては「中だるみ」を感じるかもしれません。
「シティ・オブ・エンジェル」ではそれら2つの映画のストーリーをかみ砕いて、短く表現しています。
人によっては先にリメイク版を見たほうが世界観を理解しやすいかも知れません。
僕はリメイク版である「シティ・オブ・エンジェル」を先に見ました。
映画「ベルリン・天使の詩」の入門編として、シティ・オブ・エンジェルを楽しんでみてはいかがでしょうか?
原作「ベルリン・天使の詩」
監督 | ヴィム・ヴェンダース |
脚本 | ヴィム・ヴェンダース |
出演者 | ブルーノ・ガンツ ソルヴェーグ・ドマルタン オットー・ザンダー クルト・ボイス ピーター・フォーク |
製作国 | 西ドイツ フランス |
受賞 | 1987年カンヌ国際映画祭 ・監督賞 1988年ブルーリボン賞 ・外国作品賞 1988年ヨーロッパ映画賞 ・監督賞 ・助演男優賞(クルト・ボイス) |
コメントはこちら