補助人工心臓体験記では、2016年より当事者が参加できる開かれたコミュニティを提供しており、2023年には全国に散らばっている各人が持つ「経験という宝」を共有できる場として「第九回誰でもVAD交流会」の開催を目指しています。
長く安定して”楽しむ”ことが大切
僕自身はVADや臓器移植について重要なミッションを背負っているわけもなく、全国に散らばるVAD患者や移植者(元VAD装着者)の「経験という宝」をなるべく深く共有できるよう、その場を取り持っているだけです。
その活動は様々な方よりアドバイスを頂きながら、僕自身が楽しむことで持続可能な取り組みに繋げています。
”人と人との和”が作られる
集合30分くらい前にクラブハウスの入り口付近で待機していたころ、「車で近くまできているけど、入口がわかりません」との連絡が入りました。僕もはじめての場所なので詳しく案内できませんでしたが、何とか辿りついていただけました。
人と人の交流の和は必ずしも開催時間内だけに発生するものではなくなく、その前後でも作られます。時にそれらの方が交流の本質に近い場合もあります。
ピクニック気分で”楽しむ交流会”
湿度の低い爽やかな風が通る良い天気のもと、レンタルしたクラブを手にしてパターゴルフ場まで歩いて移動しました。少し足元が良くなかったのは想定外でしたが、この日は直前の告知もあって2名でのプレーでしたので問題はありませんでした。
このパターゴルフ場は主に家族連れなどをメインターゲットにしているようで、先の組ではお子さんと一緒にパターゴルフを楽しまれておりました。
同じ目的で集まるからこそ「体験」が育つ
1打目は僕から打つこととなり、その様子を写真に収めていただきました。ボールは右側の深い芝に入りこんでしまい、標準打数3打のところを7打でホールアウトしました。
参加いただいたMさんはゴルフはお詳しいそうですが、実際にコースでプレーしたことはないそうです。
「傾斜がすごいよね」と驚いてみたり、「とまれ~!」とボールに念じてしまったし、「プロでも3打じゃまわれないのでは」と愚痴をいったりしながら全9ホールを回りました。
VAD交流会が”生み出す会話”の魅力
結果として圧倒的なスコア差でMさんの勝利となりました。しかし、勝ち負け関係なく二人は満足しきっていました。もう1週プレーして良かったのですが意外と体力を使っていたこともあり、散歩気分でクラブハウスに戻りました。
参加者で一緒に行動することで、共通の経験が生まれます。
たとえパターゴルフであったも共通の経験が生まれれば、感動を共有することができます。
感動の共有ができれば、共通の体験ができ「あのコースのデコボコはすごかったね。でも、楽しかったね」という話ができるようになってきます。
クラブハウスでレンタルクラブを返却して手洗いを済ませたところで、第一回パターゴルフde交流会はお開きとしました。その際に「お腹減ったね」という会話が生まれました。
その後の二人
Mさんとはプライベートでランチを食べてきました。ただし、お昼時ということもあり空いているお店が無く、お互いに車であちこち移動して探しました。人と人との輪はこういった場面で生まれ育つのかも知れませんね。
このあたりの領域は主催として責任ある配慮が難しいことから、交流会として実施することはありません。けれども、お互いに節度を持ち楽しく過ごす意識を持つことが出来たのならば、それも素敵なコミュニケーションの場だと思います。
では。
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