補助人工心臓体験記

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「会いに行けるVAD装着者」と会ってどうでしたか?お役に立てましたか? 

「会いに行けるVAD装着者」と会ってどうでしたか?お役に立てましたか? 

心臓移植を受けて「ある程度」の月日が経過しました。
少し思うところがあり、非公開にしている旧・補助人工心臓体験記より3年前のブログ記事を紹介させていただきます。

記事を紹介する前に井戸バド会議の開催を告知させていただきます。
次回は2024年2月10日(土)20時です。

紹介する記事は心臓移植待機の後半戦であり、それまでに経験したことのない大きな決断をしなければならない時期でもありました。その最中に期間限定で「会いに行けるVAD装着者」として色々な方とお会いさせいただき、その様子を記事にしていました。お会いする際にジュース1本をご馳走いただくという条件で・・・
今からちょうど4年前の記事ですね。


この記事は2020年2月9日(VAD装着1,823日目)のリライト記事です

私は自称人見知りで意思疎通を苦手とする人間だ。
周囲からは「自分を持っている人」と言われることもありますが私自身は「何を考えているか分からない人」という人物像が正解に近いと思っています。
自分ではわからないので教えてほしい。
果たして「会いに行けるVAD装着者」に会いに来た人はいたのだろうか? 

特別な時間の報酬はコーヒー1杯+α 

お会いしたのは女性の方、ドリップしたてのホットコーヒーを一杯いただきました。
そして、そのままランチもご一緒しちゃいました。というよりランチに付き合わせてしまいました。

帰り際にチョコレートを頂き素直に嬉しくなりました。しかし、コーヒー&チョコレートという報酬に見合った時間を提供できたのかが気になります。
今回は私にとって再確認できたことが二つありました。 

直接会って話すという意味

直接会うことで相手の表情やしぐさ、話す時の「間の開け方」から「テンポ」に至るまで、多くの情報を得られる。これにより、会話はより濃密になる。
インターネットを介したコミュニケーションを否定する意図はありませんが、「自身に何かが欠けているかもしれない」ということ念頭に活用することが重要だと感じました。
どんな会話にも誤解の可能性は潜んでいますが、相手からのフィードバックが多ければ多いほど、早ければ早いほど、誤解の溝を浅くできるのかもしれない。直接会って話す、素晴らしい行為だと思います。

私はフィードバックの少ない(意思疎通が苦手な)人間と自覚しているので、その点を改めるためにも会話の経験を積む必要性を感じています。今さら感が半端ない・・・

誤解を解くことが難しいインターネット

インターネットを介したコミュニケーションでは誤解を生じやすく、生じた誤解を解くことも難しいという面もあると感じています。対面することで解決できることも多いが、VAD装着者は生じた誤解を解くため「駆けつける」という行為が少し難しい状況にある。
そのようなことからも私は出来る限り直接会って話をしたい。それが叶わないときは出来る限り表情が伝わるような手段を使いたい。

患者・患者家族間のコミュニケーションにも言えることだと思っています。
今回は直接お話しできて嬉しく思います。この嬉しさはインターネットを介したコミュニケーションでは感じることが難しい。
ありがとうございました。

報酬は補助人工心臓体験記のサイト紹介

遠方のため会いに来れないケースです。
今回はGoogleハングアウトやSkype、Zoomなどのビデオ通話でのお話を提案させていただき、Skypeを介してお話をさせていただきました。
補助人工心臓 の介助者を目指されているとの状況ですが、私との会話で何か一つでもお役に立てたのなら幸いです。

既にご自身のWebサイトで補助人工心臓体験記のサイト紹介をしていただいておりましたので、それを私への報酬の代わりとさせていただきました。ありがとうございました。

追記
新型コロナウイルスの影響により、直接会うことは中止させていただきました。話したい方はビデオ通話に限りお受けします。 


いかがでしたでしょうか。

今でも依頼があればお受けするようにしています。
ご依頼はお問い合わせフォームからお申し込みください。

この記事の著者

Satoru Ishii
この補助人工心臓体験記の運営者です。
僕は拡張型心筋症で2015年2月にエバハートを埋め込み、心臓移植待機者になりました。
僕もいつかはVADを卒業する日が訪れます。(訪れました)
僕が成し遂げたいことは後継者を作ることではなく「当事者が声を上げていいんだよ」という雰囲気作りです。
これから先も地道に発信していきます。

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