補助人工心臓体験記

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詐欺でした、「○○くんを救う会」の続編 

詐欺でした、「○○くんを救う会」の続編 

怒り心頭です。
もう寝なさいといわそうですが、書かずにはいられません。タイトルの通り、日中に書いた救う会の件は詐欺であることが分りました。

この記事は2016/11/9(VAD装着636日目)のリライト記事です

後のニュース記事
https://www.huffingtonpost.jp/2016/11/09/sukuukai_n_12889050.html

最悪の顛末 救う会詐欺

この怒りを何処にぶつければよいのでしょうか?
日中に書いた記事「○○くんを救う会」の内容より世間に大きな影響を与えたと思います。
それは明日以降の報道がされて更に膨らんでいくことでしょう。

国内移植医療普及を10年停滞させる

この見出しの通りの事が起りえるようなインパクトのある事件だと思います。
本当に渡航移植が必要であり、今まさに活動されている方への影響が大きくなければと祈るばかりです。
何より大切なのは、私達が黙らずにキッチリと批判することだと思います。

厚生労働省の責任

今回は厚生労働省にて記者会見が行われました。
厚労省で記者会見を行われること自体、稀なことだと思います。なぜそのような場で記者会見を開けたのでしょうか?

また、厚労省はどこまで事実確認をしていたのかという疑問が尽きません。

  • 本人が実在していることを確認しなかったのか?
  • 本当に移植が必要であるという確認は取らなかったのか?
  • 担当医師・病院への確認は行わなかったのか?

これらについては後日明らかになっていくことでしょう。
そして私から厚労省に言いたい。

この責任の取りかたは謝罪だけで済むものではありません。
国内での移植医療普及啓発への大きな予算取りと行動を起こして欲しい。そもそも国内での移植医療が普及していれば、このような詐欺行為は起りません。
今回の件が、国内の移植医療啓発にどれくらいのインパクトをもたらすのかはわかりませんが、少なくともマイナスに動いたはずです。
また、この伯母を名乗る人物への刑事告訴を望みます。

事実確認を怠ったマスメディアの責任

なぜマスコミ各社は記者会見どおりの内容を記事として報道してしまったのか?

厚労省という場での会見ということもあり、事実確認を怠ったのではないのでしょうか?正直そのようにしか思えません。
現在は各社インターネット上の記事を削除していますが、キチンと自社のメディアでの謝罪、訂正報道を行って欲しい。

2ちゃんねるの反応

インターネット上の匿名掲示板 2ちゃんねるの様子も見ておりました。
そもそも救う会が発足するたびに2ちゃんねるでスレッド(掲示板のタイトルのようなもの)が立ちます、「巣食う会」と揶揄されることもあります。
そして、毎回のごとく移植医療への批判や詐欺だという書き込みが並びます。今回の募金についても例に漏れることなく即スレッドが立ちました。

そして、今回の件は彼らの言う根拠に乏しい書き込みが現実のもとなってしまいました。
2ちゃんねるを閲覧している方からすれば「やはりそうだったか~」となってしまう。
そして、そのような方達の臓器移植に対してのイメージは「心臓移植の募金=怪しい」と固定されかねません。

今回の救う会詐欺については静観するのではなく各人がしっかりと声を上げて批判すべきと思います、そして本当に渡航移植を必要としている方がいることを地道に説明していかなければなりません。

私たちがすべきこと

移植医療の透明性を確保することでしょう。
国内移植については臓器移植法が施行されており、日本臓器移植ネットワークが活動・運営されています。
たまに問題が発生していますが、そこを是正・予防および普及啓発を積み重ねていくことで海外渡航移植をしなくて済む環境を整備することに更なる力を入れてほしいと願います。

海外渡航移植についてはそのような明確な基準がないという現状があります。海外渡航移植へ反対というわけではありません。
今救わなければならない命がある。そのようなことに対してはこれからも協力していきたい。

ただし、今回の件のようなことが再発しないよう、しばらくは我々のような移植待機者、レシピエント、ドナーご家族、医療関係者が連携し目を見張ることも重要なことだと感じました。

おそらく今回の件が発覚した経緯については後日報道されるかと思いますので、その際にまた記事を綴りたいと思います。

この記事の著者

Satoru Ishii
この補助人工心臓体験記の運営者です。

僕は拡張型心筋症で2015年2月にエバハートを埋め込み、心臓移植待機者になりました。
僕もいつかはVADを卒業する日が訪れます。
僕が成し遂げたいことは後継者を作ることではなく「当事者が声を上げていいんだよ」という雰囲気作りです。
これから先も地道に発信していきます。

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