補助人工心臓体験記

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VAD患者のスーツの着こなし方への悩み

VAD患者のスーツの着こなし方への悩み

最近、祖父と弟の十三回忌法要のために礼服を着用しました。
その際に礼服を着たのですが、VAD患者のスーツの着こなし方への悩みを書いてみました。

この記事は2015/10/4(VAD装着234日目)のリライト記事です

VAD患者の礼服、スーツの着用

VADを埋め込んで少し細身な体になりました、そのせいか礼服が少し大きく感じられました。パンツはアジャスター付きなので何とかなったものの、上着はブカブカで少しみっともない。
そもそも礼服を着るようなシーンでは、灰色のVADコントローラーバッグが全てを台無しにしているような気もしますけど。

復職したらスーツを着る機会が必ずあるでしょうね。
ビジネスの内容によっても何を重視するか異なると思いますが、シーンに応じた容姿は大事ですよね。

私も仕事の提案を受けたりする場合、仕事の本質や金額などの条件、取引実績などで差が出なければ、営業や実際に働く人の外見を判断材料に使うことだってあります。
低いテンションで「おはようございます」という人より、元気よく「おはようございます」という人の方がいいでしょ?
くたびれたスーツを着た技術者より、パリッとしたスーツを着こなした技術者の方がいいでしょ?

だから、私も見た目で損しないように出来るだけ気を付けて働いてきました。

私が礼服、スーツ着用時に気を付けていること

現在、私は主治医からベルトの着用を止められています。

少し細身になったとはいえ、私のウエストはふくよかです。
ベルトの着用を止められている大きな理由、それは刺入部への影響です。

ベルトを着用するとドライブライン刺入部下側の肉が持ち上がり、座ったり足ったりしたときにライブラインが上下に揺れ動きやすくなるらしいです。
それによる創部の悪化を懸念しているそうです。

また、いくら腹帯でキツく締めようがその影響は出てくるそうです。
今は、スーツ着用時にはベルトではなくサスペンダーを使用してくださいと言われています。
(人生で初めてサスペンダーを購入しました)

普段着であればウエストがゴムのものを着用しています。
チノパンなどは多少だらしがないですが、ベルトもサスペンダーも利用せずに着用できています。

しかし、スーツや礼服となるとしっかりしたいものです。
それを着るシチュエーションって印象も大事ですからね。

スーツ姿だと腹帯の調整が難しい?

スーツなどを着ていると気軽にアウターストラップ(エバハート専用の腹帯)の調整ができません。
私は立位と座位では腹部変化が大きいので、状況に応じてアウターストラップを締めたり緩めたりと調整することがあります。

あと、食後などお腹が膨らんだ時も調整することがありますね。
しかし、スーツ姿だと簡単にはアウターストラップを調整できるシーンは制限されますね。
外出先ならトイレなどの個室で調整するしかなさそうです。

この小さな問題は、今後の復職での課題となりそうです。

ワイシャツのどこからドライブラインを出す?

ワイシャツをズボンへインしないのであれば、シャツの下からドライブラインを出せるのですが、スーツを着用するようなシーンでそれはないですよね。

今回はワイシャツの前ボタン部分の隙間にドライブラインを通して対応しました。
しかし、ちょうどヘソのあたりからドライブラインが出ているので見た目が良くない。
ワイシャツのサイドからドライブラインを出せたとしても、上衣のサイドがめくれてしまいそうですね。

今度の外来時に先輩VAD患者にどうしているのかを聞いてみよう。
きっと何か良いアイディアを持っているはず!

サスペンダーは面倒くさいし、ダサい

体が硬いこともあって、一度サスペンダーが外れてしまうと再装着で苦労します。
何よりもサスペンダー自体がダサい!
これは私の偏見かもしれませんけどね・・

何か他に良い方法はないのだろうか?

法要は滞りなく終えることができました

住職が経を唱えている最中にアラームが鳴ることもありませんでした。
しかし、結局は我が子が騒いだので賑やかな法要となりました。

食事会では薄味の料理が多かったこともあり、調子にのって少々食べ過ぎてしまいました。
食べ過ぎると胃が膨らみ、ポンプを圧迫するような痛みがでてきます。
しかし、今は痛みよりも明朝の体重が気がかりです。

復職後、仕事の合間に外来を受診してました

この記事の著者

Satoru Ishii
この補助人工心臓体験記の運営者です。
僕は拡張型心筋症で2015年2月にエバハートを埋め込み、心臓移植待機者になりました。
僕もいつかはVADを卒業する日が訪れます。(訪れました)
僕が成し遂げたいことは後継者を作ることではなく「当事者が声を上げていいんだよ」という雰囲気作りです。
これから先も地道に発信していきます。

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