補助人工心臓体験記

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心筋シートの治験が開始された

心筋シートの治験が開始された

私は補助人工心臓を植え込む以前から心筋シートが開発中という情報を知っていましたが、臨床研究とまりの認識でした。
また、重症心不全患者へ心筋シートを移植、心機能が回復して退院したという例が存在することも知っていました。
当時は「心筋シート」ではなく、ニュースでは「細胞シート」という名で報じられていたかと思います。

私は入院直後にこのまま回復の見込みが極めて低い「内科的治療」を続けていくのか、補助人工心臓を装着して心臓移植の機会を待つのかという選択を求められました。
当時の私の身体はあと数週間生きられるかどうかという状況だったので、補助人工心臓を植え込む以外に生きる選択肢は残されていませんでした。

仕事柄、医療業界と関わることもあり薬事法や業界のトレンドを学ぶなど、普通の方よりは少しだけ病気に対しての予備知識があったのかも知れません。
そのようなこともあり、補助人工心臓の話が出たときには医師を質問攻めにしました。
いつか詳しく書こうと思うが、とにかく補助人工心臓だけは嫌だったのだ。

  • 左室形成術(バチスタ手術)じゃダメなんですか?
  • 細胞シートじゃダメなんですか?

バチスタは私には適していないとの回答。
細胞シートは私に適応できないとの回答で、どうしてもという強い希望があれば他を紹介すると言われた記憶があります。

この記事は2015年8月27日(VAD装着196日目)のリライト記事です

心筋シートの適応者は?

最近のニュースで知ったこと、それは心筋シートの治験が始まったということ。治験は保険適応を目的としていると理解しているので、実現すれば心臓移植の代替治療となるのでしょうか?

ニュースを見る限りでは、補助人工心臓装着者へ適応したケースがあるとのこと。
これはうれしい。

心筋シートは保険適用?

心筋シートが保険償還されるのは何年先だろう。
心臓移植待機者が年々増えてきている状況で、3年では順番が回ってこないとも聞いているので、治験に参加できるのであれば参加したい気持ちもある。

しかし、今は補助人工心臓で平穏に生活できており、3年以上過ぎても移植の順番が回ってこなかった場合に考えてもいいのかなと思っている。
そもそも私に適応できるのかは不明ですけどね。

この記事の著者

Satoru Ishii
この補助人工心臓体験記の運営者です。
僕は拡張型心筋症で2015年2月にエバハートを埋め込み、心臓移植待機者になりました。
僕もいつかはVADを卒業する日が訪れます。(訪れました)
僕が成し遂げたいことは後継者を作ることではなく「当事者が声を上げていいんだよ」という雰囲気作りです。
これから先も地道に発信していきます。

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