減塩生活に慣れるまでは意志の力に頼らなくてはなりませんよね。でも意志の力ってもの凄くエネルギーを使う行為で、とても脆いものです。
疲れていたり忙しかったりすると意志の力なんて簡単にポキッと折れてしまいます。
ダイエットの糖質オフでも似たようなことがありますね。
それが続かない人を「意志の弱い人」と言われることもありますが、僕はちょっと違うと思っています。
例えば子どもの頃に歯磨きを教えられときを思い出してみてください。
嫌がりませんでしたか?
毎回「歯を磨きなさい」と言われませんでしたか?
始めはしぶしぶ歯磨きをしていませんでしたか?
けど、大人になった今はどうですか?
「さぁ、今から歯磨きするぞ!」と都度自分を奮い立たせているわけではありませんよね。
何事も「習慣化」してしまえば意志の力は殆どいらないんですよね。
そして「意志の力」と大きく違うのが、「習慣化」したことはちょっとやそっとでは崩れないのです。
手洗いやマスクを装着する行為も「習慣化」できてしまえば、なんてことないんです。
減塩生活も初めこそ大変ですが、意志の力以外で工夫して早く習慣化を実現したいものです。
この記事ではそんな私の減塩生活のコツを綴ってみます。
この記事は2015年9月6日(VAD装着206日目)のリライト記事です
私は拡張型心筋症という心臓の病気で一日の塩分摂取量を5グラムに収まるような減塩生活をしています。
1日三食で考えると一食あたりおおよそ1.7グラム、それを実現するのはなかなか大変なのですが、習慣化されるまでは減塩生活をゲームの攻略だと思って楽しく向き合っています。
減塩は美味しくないから続けられない?
塩味があることによって味が引き締まり、素材の甘みを際立たせたりします。
いい塩梅という言葉が合う食事、そのいい塩梅こそ既に塩分多過だったりします。
とある朝食を例にとると、こんな感じで塩分が含まれています。
- 8切りの食パン1枚 0.8g
- ロースハム1枚 0.5g
1.7gまで残り0.4gです、サラダのドレッシング分ぐらいしか残されていないのです。
それを何年にもわたって忠実に守る場合、食べられるメニューがとても限定されるので私にとってはあまり現実的でありません。
無理のない減塩生活を続けるコツ
長い闘病を見据えた減塩生活の場合、モチベーションを保つということも重要です。
塩分が少なくてもココロが満たされる食事でなければ長い闘病生活も続けられません。
この塩分とココロがバランスした食生活の実現こそが、減塩生活を続ける上でもっとも難しい部分なのかも知れません。
貴方が減塩する目的はなんですか?
そこをしっかりと見極めることで取るべき減塩の方法も見つかるかも知れません。
減塩生活は地道な節塩の積み重ね?
「1日5gではなく6gでもいいじゃん」と思いたくもなります。
しかし、塩味の慣れは怖いもので、味の濃いものを食べてしまうとその次も同程度の味を求めてしまう自分がいます。
極端な話ですが、塩分を1日1gオーバーしている生活を1ヶ月続けると1カ月で30gも多く摂取していることになります。
1年で365g、3年も続ければ1kgを超えます、そう考えると恐ろしいですね。
特に加工食品の塩分量は多く、購入するときには必ず栄養成分表を確認しています。
ちょっと確認しただけでも、意外と記憶には残るものです。
小さなことの積み重ねですが、減塩生活を習慣化させるためには良い行動なのかも知れません。
減塩生活は家族の理解と支えが欠かせない?
私は一食、1日単位ではなく、3日間トータルで1日平均5グラムになるように努力しています。
例えばラーメンを食べた場合、その前後の塩分摂取をいつもより低く抑えるようにするといった具合の帳尻合わせ方式を採用しています。
それでも好きなものをバカバカ食べればあっという間に総量を超えてしまいます、食べ物に含まれるおおよその塩分量を把握し、本人の自己調整能力を高めたいとことです。
そして減塩でもココロが満たされるよう「料理のスキル向上」も長く減塩生活をする上では重要となります。
料理を作る人、同じ料理を食べる家族の理解も減塩生活を続けるには欠かすことができません。
減塩生活が必要な方は、料理を作る方、同じ料理を食べる家族への感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。
上手に減塩調味料を活用する
今は様々なメーカーから減塩調味料が販売されており、入手性も良いです。
- 減塩醤油
- 減塩味噌
- 減塩しお
- 減塩マヨネーズ
- 減塩ドレッシング
- 減塩めんつゆ
それらの減塩調味料を適度に活用することも長い減塩生活を続ける上で有効な方法ですね。
ただし、「減塩」と名の付く商品には塩(塩化ナトリウム)を減らしてカリウム(塩化カリウム)で塩味を補っているものが多く存在します。
減塩調味料に頼り過ぎてしまいカリウムの過剰摂取にならないよう、薄味になれるということにも意識を向けたいところです。
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家族も満足できる減塩メニュー
減塩生活を実現するためには手料理が欠かせませんが、家族全員の味への理解も求められます。
薄い、味気ない、何か違う、そのような言葉を受けた人、言った人も少なくはないでは?とても難しいところだと思います。
そんな減塩生活でのガス抜きに「カレー」を取り入れることをおススメします。
様々な具材の旨み、スパイスが溶け込んだカレールーは少量の塩分でも満足のいく味になります。工夫次第ではより美味しく、さらに塩分を減らすことも可能ですね。
上手にカレー日を取り入れることで減塩生活にもメリハリをつけたいところです。
メーカー | 商品名 | 1皿あたりの塩分量 |
---|---|---|
エスビー食品 | ゴールデンカレ 甘口/中辛 | 2.2g/2.3g |
ハウス食品 | こくまろカレー甘口/中辛 | 2.4g/2.3g |
ハウス食品 | ジャワカレー 甘口/中辛 | 2.3g/2.3g |
ハウス食品 | バーモントカレー 甘口/中辛 | 2.1g/2.1g |
ハウス食品 | バーモントカレー 塩分ひかえめ | 1.4g |
江崎グリコ | ZEPPIN 甘口/中辛 | 1.9g/2.2g |
上手にカレー日を取り入れることで減塩生活にもメリハリをつけたいところです。
要注意なレトルトカレー
それでも毎日料理をすることはなかなか難しいですよね。奥さんだって料理を休みたい時もあるでしょう。
じゃあ、レトルトカレーにしよう!
そんな便利なレトルトカレーですが、塩分がちょっと多くなることを頭に入れておきたいですね。
メーカー | 商品名 | 一人前あたりの塩分量 |
---|---|---|
大塚食品 | ボンカレー 甘口/中辛 | 2.2g/2.5g |
明治 | 銀座カリー 中辛/辛口 | 2.8g/3.0g |
ハウス食品 | 咖喱屋カレー 甘口/中辛 | 2.8g/3.0g |
業務スーパー | おとなの大盛カレー 中辛 | 2.8g |
レトルトカレーにはパウチ包装ではなく缶詰めの物があります。
例えばいなば食品の深煮込みカレーは一缶の塩分量は1.9gです。
ゲームの隠しアイテムを探すかのように、楽しんでスーパー内を探索するとも長く減塩生活を続ける上では大切なのなことかもしれません。
著者おすすめのレトルトカレー
好みが分かれるジャンルですが、タイカレーはより塩分量が少ないものが多い印象です。辛みが強いことで塩分量も少なく済むのかもしれません。
私はこの4品をよく購入します。
どれもパウチ包装のレトルトカレーと比べて塩分が少ないです。
メーカー | 商品名 | 塩分相当量 |
---|---|---|
トマトコーポレーション | マイルドカレー レッド | 1.2g |
いなば食品 | チキンとタイカレー グリーン | 1.4g |
いなば食品 | チキンとタイカレー イエロー | 1.0g |
いなば食品 | チキンとタイカレー レッド | 1.4g |
私はココナッツの香りが強い「チキンとタイカレー グリーン」が良かったです。
たまにはお財布にもやさしい缶詰タイカレーで減塩生活にピリッとしたアクセントをつけてみてはいかがでしょうか。
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