在宅で医療処置を行っていると、体液などが付着したガーゼなどを廃棄する必要がでてきます。
私の場合、毎日消毒処置を行っているのでそれなりの在宅医療廃棄物が出ます。
私が出す主な在宅医療廃棄物 |
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ガーゼ |
綿球、綿棒 |
保護材(オプサイトOP) |
プラ製のセッシ(ピンセット) |
プラスチックグローブ |
それらの在宅医療廃棄物を適切に扱わないと、ごみ処理に携わる方などに対して危険な物になりえます。
また、近隣住民とのトラブルへ発展する可能性もあるので、在宅処置を開始される際は捨て方をしっかりと確認しておきたいところですね。
今回は私が実践している在宅医療廃棄物の捨て方を書いてみました。
この記事は2015年9月4日(VAD装着204日目)のリライト記事です
適切な在宅医療廃棄物の処理方法とは?
退院するまでに一通りの消毒処置をレクチャーされるわけですが、その処置で発生するごみの処理については「燃えるごみで出してください」と説明されました。
しかし、自宅に帰ってみてから気が付いたのですが、私の住む自治体はかなりごみの分別に厳しいのです。
例えば可燃ごみの袋に少しでもプラごみが入っていたりすると、問答無用で回収されません。それどころか、丁寧に大きく派手な注意分まで貼られてしまいます。
今は各自治体のホームページやスマホアプリなどでごみの分別や捨て方の情報が提供されているので、大概のことはそれらを見ることで解決します。
例えば判断に迷いそうな珪藻土のバスマット、ブルーシート、ペットゲージ、入れ歯といった物の処理方法も書かれていますね。
それでも判断に迷うものは役所のごみ対策課へ問い合わせればちゃんと対応方法を教えてくれます。
私の場合はセッシやグローブがプラ製なので、念のため役所へ確認してみました。
体液の付いた在宅医療廃棄物の扱い
私の地域ではプラも含めてすべて「燃えるごみ」として処理するようにと言われました。
※自治体によって処分方法は異なるそうです。
私は使用済みの廃棄物が散逸しないよう、一度キッチン用ポリ袋に入れてから有料の指定収集袋へ入れるようにしています。
ただ、長い柄の綿棒などは袋を突き破ってしまうことがあるので、ボキボキと折って短くしてから、プラ製のセッシ(ピンセット)は消毒時に使用したグローブに入れてからキッチン用ポリ袋へ入れています。
ランセット(針)の処理について
血液の凝固反応を調べるために定期的に血糖測定で利用するようなランセットを使います。それらの廃棄は針刺し事故の可能性もあるため家庭ゴミとして出してはいけません。
私は使用後のランセットを半透明の消毒液の空ボトルに入れ、定期的にかかりつけの病院に持参・回収してもらっています。
有料の指定収集袋を破く曲者パッケージ
写真は私が利用している補助人工心臓のケーブルを固定するためのアタッチメントです。厳密にはパッケージはプラゴミになるので、在宅利用廃棄物ではありません。
このパッケージがとても硬く、角が手に刺さるくらい尖っています。
そのままゴミ袋に入れてしまうと角で簡単に袋が裂けるように破けてしまうので、捨てる前に一工夫しています。
パッケージをハサミで半分に切り、全ての角を切り落とすことで高価?な指定収集袋を破れないようにしています。
できることなら製品のパッケージを改良してほしいところですが、おそらくこの形状や硬さには患者には分からない意味があるのでしょうね。
在宅医療廃棄物の処理のまとめ
在宅医療廃棄物も一つ一つの分別は決して複雑なものではなく、その分別や処理方法も情報として公開されているものが殆どです。
在宅医療廃棄物に限った話ではありませんが、ごみを正しく処理することで近隣住民ともトラブルにならないように努めたいものですね。
VADを埋め込まなければ一生知ることもなかってであろう在宅医療廃棄物の処理知識。
家庭ごみの処理、簡単にして奥深し。
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