補助人工心臓体験記

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VADを背負ったカメラマン

VADを背負ったカメラマン

今日は我が子が通っている保育園のレクリエーションに同行しました。

昨年も同じ時期にレクリエーションがあったようですが、その頃の私はVAD手術後の脳出血という状況で苦しい日々を過ごしていました。

あれから1年後の今日、私はレクリエーションに同行できるほどに体力がつきました。

そして家庭内カメラマンをやってきました。

この記事は2016年4月16日(VAD装着429日目)のリライト記事です

充実した疲れを感じた一日

国営昭和記念公園の案内図

東京都ではとても有名な公園です。

夏になると花火大会や大物ミュージシャンがライブイベントを開催するので足を運んだ人も少なくないはず。

変わらない私の価値観

学生の時はこの近辺のお店でアルバイトをしていましが、大規模イベントの日は尋常でないほどの忙しさだったことを覚えています。

あまりの忙さにイベント日にはアルバイトもシフトに入りたがらないんですよね。

私は同じ時間働くのであれば暇な時間を過ごすよりも忙しいほうが好きなので積極にシフトに入っていました。暇な時間は充実した疲労感を得られないので苦手なんですよね。

楽して稼ぎたいとは常に思いますが、充実感が伴わなければ私にとってキツイ仕事になるんです。それは今も昔もあまり変わっていません。

我が子の足に追いつけない

今回は「砂川口」に駐車して、歩いて「みんなの原っぱ」へ向かいました。

障害者手帳を提示し駐車料・入園料(本人と付添人1名)が免除になりました。

薄い雲が覆うような日でしたが、風もなく温かい陽気でゲート周囲では多くの人が待ち合わせをしていました。

菜の花

広い園内はバリアフリーになっていますが、いろんなところに緩やかな勾配があります。

私も一生懸命に頑張って歩きましたが、長女に置いてきぼりにされました…

VADを装着した父よりも圧倒的な速さの5歳児。

張り合ったため少し息切れしてペースダウン。

やはり今までのようにはいきませんね。

私が弱ったのではなく、娘が育っただけなのかも知れないけど。

一眼レフとハンディカムで狙い撃ち

子どもの記録撮影は父である私の役目です。

VADの予備バッテリーなどを含めてかなりの荷物を担いでいました。

  • 一眼レフ本体
  • 中望遠マクロレンズ
  • 外部ストロボ
  • レフ版
  • ハンディカム
  • 水のペットボトル
  • VADの予備バッテリー
持参した撮影機材

途中、私のエネルギーが切れてしまったのでベンチに座って「のどかだな~」と休んでいました。

公園のベンチで休む

すると

ピピッ!

君もエネルギー切れだったのね…

改めてVADと共同生活だなと思いました。

お昼時間後、園児の集合写真を撮る時間がありました。

本職のカメラマンが同行していたので、私は写り込まない程度に離れて撮影していました。(斜め後方から狙わせていただきました)

お昼時間と自由時間

お昼時間はそれぞれが持参したお弁当を食べてました、私が売店で購入したソフトクリームはすべて子どものお腹におさまりました。

芝桜

葉桜とは対照的に地面の芝桜が満開の時期を迎えていました。

素人の写真撮影なので構図が変なところは仕方のないところですが、カメラのファインダーを覗いても視野欠損でピントが合っているのかどうかよく分かりません。

以前よりもファインダーを覗いている時のワクワク感が減ったように感じました、それでも十分に楽しいですけどね。

今日の運動量は?

iPhoneの「ヘルスケア」アプリで今日の運動量を確認してみました、歩いた距離は3.6kmとそこまで多くは無かったですね。

上った階数は7階分相当でした。

1階は、約3メートル(約16段)の高度を上昇したとみなされます。

ヘルスケアアプリの説明より

距離も階段数も大したことないのですが、昼休憩以外はほぼ立ちっ放しだったこともあり少し足にきています。

これからシャワーを浴びて自己消毒をするのですが、シャワー前にブログを書いている次第です。

昨晩は熊本地震のニュースが気になってしまい一晩中テレビをみていたのですが、今夜はぐっすりと眠れそうです。

この記事の著者

Satoru Ishii
この補助人工心臓体験記の運営者です。
僕は拡張型心筋症で2015年2月にエバハートを埋め込み、心臓移植待機者になりました。
僕もいつかはVADを卒業する日が訪れます。(訪れました)
僕が成し遂げたいことは後継者を作ることではなく「当事者が声を上げていいんだよ」という雰囲気作りです。
これから先も地道に発信していきます。

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