とてもインパクトのある記事にもかかわらず、ブログへ書くことをすっかり忘れてしまっていた。
それは元F1チャンピオンのニキ・ラウダ氏が肺移植を受けたというニュースとVADに関するアメリカの記事だ。
この記事は2018/9/5(VAD装着1,301日目)のリライト記事です
臓器移植は「特別な医療」なのか?実はよく知らないだけ?
日本では何かとセンセーショナルに扱われ方をされてきた臓器移植。
テレビで「脳死は人の死か?」と報道されているような状況下で実施に移植を受けると決断した方々の話を聞くと、今の状況はかなり変わったのだろうとも思う。
だって、ある程度オープンに「心臓移植を待っている」と世間へ伝えることが出来るのだから。
家に嫌がらせの電話がかかってきたり、マスコミが押しかけたりすることが稀なことになったのだから。
それは過去に臓器移植を受けれれた方達が地道に積み上げてきた努力の結果でもあると思う。
ラウダ氏からみる世界の臓器移植事情
ラウダ氏はオーストリアのウイーンにある病院にて肺移植を受けたが、実は1997年と2005年にも腎臓移植を受けられている。
私たち日本人が想像している以上に世界では臓器移植が普及している。
少々古い資料ではあるが、とても分かりやすい資料なので使わさせていただく。
これでも「特別な医療」ですか?
必要以上に特別化にしているのは日本だけなのではないか。
74歳の補助人工心臓装着者
補助人工心臓(LVAD)の役割は心臓移植までの繋ぎ医療にとどまらない。いわゆる、生涯VADと共に生きる(DT)という選択が出来る国もある。アメリカもその一つであり、日本でも治験が始まっていると聞く。
記事中の写真はハートメート3だろうか?
John Klein: A guy in a vest on the treadmill
https://www.tulsaworld.com/news/john-klein-a-guy-in-a-vest-on-the-treadmill/article_3def75a4-de28-539a-bc99-78afe5096819.html
まとまりのない投稿になってしまったが、つまるところ日本における臓器移植環境はガラパゴス化しつつあるということを言いたかった。
ニキラウダ…F1界のドンで、大金持ちというイメージです。
海外の病院がUPしているVAD埋め込み手術のYouTube動画を見ると、
(やはり人体内部の手術の様子を見るのは一般人には辛いので冒頭の数分くらいしか見ていませんが)
冒頭で簡単に説明されている患者のプロファイルを見る限りでは
たまたまかもしれませんが、60代以降の人へのVAD手術が多いなあという印象です。
それとも単に「動画の一般公開の許可をしてくれる患者さん」は65歳以上の患者さんが多いだけなのかもしれませんが。
その手術適応年齢の違いに、日本と海外の違いを感じています。
DTといえば、秋の学会、研究発表会のシーズンですね。DT研究会というのもあるようです。
一体、心不全、VAD、心移植、再生医療関連の学会はいくつあるんだろう?
残念ながら私は現役のラウダを知らないんですよね・・・
(私はセナ世代でした)
VADに関連した学会でも沢山でてきますよね。
このような活動をしているので、以前の主治医よりアメリカのVAD患者におけるQOLについて書かれた論文のコピーを頂いたことがあります。
その調査の中では8割近くが60歳以上の方で、全体でもVADの利用目的の殆どがDTだったと記憶しています。
アメリカとは文化や移植医療の普及度、医療制度も大きく違うので一概に日本の状況と比較することはできませんが、DTに限っては日本より圧倒的に普及していますよね。
BTT(心臓移植までのつなぎ)のVAD利用者についても触れられていましたが、その殆どが長くて1年の利用と記載されていたと思います。
(それまでに心臓移植を受けられる環境があるということです)
ちなみに海外ではYouTubeよりもInstagramでVAD患者の写真や動画がアップされていたりします。
おススメはアメリカのMyLvadです。
https://www.mylvad.com/
私も交流会を構想する際に、このサイトから沢山のことを勉強させていただきました。