補助人工心臓体験記

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意識喪失?眠気?「この眠気はどっちだ?」

意識喪失?眠気?「この眠気はどっちだ?」

29年前に心臓病発症し、数年前にいよいよ自分の心臓が自立できなくなって、入退院を繰り返しながら、CRT-Dを入れシート移植を受け、10時間以上のアブレーションも受けました。

そのあたりぐらいから、自宅で眠りに落ちるときに不安を感じるようになりました。

不安を感じる前

昔から、VT(心室頻脈)は起こってました。入院してるタイミングで発生すると看護師さんが真剣な顔で猛ダッシュで病室まで走ってきます。

なんで慌ててるんだろうと思うくらい自覚がなかったのです。無症状だったのです。か、鈍感で気づかなかったのかもしれません。

意識を失うことがなかったVT

3~4年前、あまりにも調子が悪くなったので、いつもの主治医の医院に行きました。心電図を取るとすぐにタクシーか救急車で大きな病院に行きなさいと手配してくれました。

救急車を呼ぶなんて、ちょっと大げさかもと思って、主治医に話して、乗ってきた自分の車で病院に向かいました。病院まで自分で車を運転してたことの怖さを、この時は感じてません。

病院について心電図を再度取ると、即入院となります。

そのあとすぐ家族も呼ばれて先生からお話を受けました。

その時見せられた心電図は、けいれん状態で、小さな心拍に雑音が乗っているような波形でした。

「動いてないやん、よう生きてるやん」

自分のことなのに第三者のことのように受け止めました。

説明が進んでいき、心臓移植を検討する段階という言葉が入ってきます。

しだいに、そのとき初めて自分の心臓がへたってるんだと理解したような気がします。

ここでは、やれることはやりましたがこれ以上はできません。そこで大学病院を紹介していただいたことでVAD装着するに至るのです。

こんな時でも、意識を失うことは無かったのです。

意識を失いだした入院中のVT

大学病院入院中もVTが出て、看護師さんが走って病室に来ることはありましたが、意識を失うことは無かったです。

徐々に悪化してきてたので、入退院を繰り返しながら、CRT-Dを入れ、シート移植を受けることになります。

シート移植とは、自分の脚の骨格筋を取り出してシートを作成し、自分の心臓に張り付ける手術です。

そのころから、VTが発生すると意識を失いました。

目が覚めると看護師さんが馬乗りになって心臓マッサージしてる姿を何回も見ました。

「デジャブ―?」っていう言葉を発するくらい同じ看護師さんにもお世話になりました。

そんなんでもお陰様で落ち着いてきて、退院となります。

どっちか分からないから不安になる

VTが起こって意識が失われていく感覚

眠気が限界まで来て眠りに落ちる感覚

これらが同じに感じます。

自宅で、眠たくて落ちそうになると、

これ、VT?

と感じて無理やり起きます。

何回か繰り返して、どちらかの不安を持ったまま抵抗できずに落ちます。

翌朝目が覚めると、

ほっ、生きてたって感じました。

この感覚は、VAD装着するまで続きました。

VAD装着後の今

この不安はなくなりました。

もし、VTになっても血流が途絶えることは無いので意識は落ちないです。

CRT-Dの定期的な検診で、VTが若干記録されてはいますが、不安なく生活しています。

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