このブログ記事では数年前から怪文書のように投稿されているツイート文を取り上げています。
なぜそのようなツイート文を取り上げるのかというと、今は法改正によりツイート文の内容が間違っているからです。
具体的には『15歳未満の臓器提供』に関する内容です。
臓器提供と移植には「臓器を提供したい・提供したくない、もらいたい、もらいたくない」という4つの権利があり、どの意見も尊重されます。
しかし、今でもそのツイート文が流れている状況があります。
それは臓器提供・移植を正しく理解することにとっての障害でもあります。
昨日のNHKスペシャル『家族が最後を決める時』を見て、過去の『15歳未満の臓器提供と移植のウソ?ホント?』をリメイクして本ブログに再掲載しようと決心しました。
ツイート文の投稿主を非難しているわけではありません。
ただ、正しく理解いただけるよう願いを込めて掲載しています。
臓器提供に関するbotツイートを解説
しかし、本当に15歳未満だから外国に手術を受けに行かなければならないのでしょうか?
すこし要点を整理して考えてみましょう。
・15歳未満のドナーカード保持
・15歳未満の意思表示の有効性
・小児の心臓移植手術は外国でないと受けられない
一時期コンビニのレジにも置いてあった気もするけど。
きっとこのカードのことですよね。
けれども、15歳未満は持てないんでしょ?
カードに意思を記入しておくこともできます。
あなたのおっしゃる通り、
15歳未満の方が書面で意思表示をしていても法的にはその意思表示は有効にはなりません。
しかし、カードの記入所持は可能です。
大人からの臓器提供は体の小さな子どもたちには難しい状況がありました。
しかし、2010年に改正臓器移植法が施行されたことで
15歳未満の方からの脳死での臓器提供も可能となりました。
しかし、改正臓器移植法では『本人の意思が不明な場合には、家族の承諾で臓器が提供できる』ということが追加されました。
これにより、15歳未満の方からの脳死での臓器提供も可能となり、制度的には小さな子どもたちも日本で移植を受けられるようになりました。
これから正しく発信したいと思いますが、どのように書けばよいですか?
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15歳未満の臓器提供意思表示に法的効力は無いが、2010年の法改正で本人の意思が不明な場合でも家族の承諾で臓器提供が可能になった。
小さな子どもたちも日本で移植を受ける機会が設けられたが、臓器提供の正しい理解が浸透しておらず、一部では外国での臓器移植に頼らざるを得ない状況もある。
映画を通じて臓器提供に触れる
臓器提供を主にした映画は日本でも存在しており、それらから感覚的に臓器提供を知ることも出来ます。
ここでは僕が実際に鑑賞して良いと感じた2つの映画を紹介いたします。
映画「緑色音楽」
『緑色音楽』(りょくしょくおんがく)は、2017年に公開された日本映画である。本作は臓器移植普及推進月間に合わせて開催される「グリーンリボンキャンペーン」の一環として、実話をもとに制作された短編映画である。
引用:Wikipedia 緑色音楽
映画「あさがくるまえに」
ル・アーブル。夜明け前、ガールフレンドがまだまどろみの中にいるベッドを抜け出し、友人たちとサーフィンに出かけたシモン(ギャバン・ヴェルデ)。しかし彼が再び彼女の元に戻ることはなかった。帰路、彼は交通事故に巻き込まれ、脳死と判定される。報せを受けた彼の両親は、その現実を受け止めることができない。医師はシモンが蘇生する可能性はなく、両親に移植を待つ患者の為に臓器の提供を求めるのだが、その時間の猶予は限られている。
引用:あさがくるまえに オフィシャルサイトより
監督・脚本 | カテル・キレヴェレ |
出演者 | タハール・ラヒム エマニュエル・セニエ アンヌ・ドルヴァル ドミニク・ブラン フィネガン・オールドフィード |
製作国 | フランス・ベルギー |
公開 | フランス:2016年11月 日本:2017年9月 |
備考 | 2016年 ヴェネツィア国際映画オリゾンティ部門正式上映作品 |
関連ブログ記事
臓器提供の意思表示をする方法
臓器提供の意思表示は次のような方法があります。
- 健康保険証
- 運転免許証
- マイナンバー
- 意思表示カード
- インターネットによる意思登録 コチラ
こちらの記事を参考にご自身の意思を書いてみてはいかがでしょうか。
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