補助人工心臓体験記

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生きててや

生きててや

夜中に急に起こされた。

「寝てたのにごめん。こっち来て」

連れられていったのは、リビング。

あそこに、いてん。

探していたけど、いません。

「どっかいったんちゃう?」

「探してっ」

渡された殺虫剤で、いそうな隙間に噴霧した。

「出てこえへんなあ」

「いてん。ホントにいてん」

「まあ、いたら、出てくるから」

しばらくしてると、こそこそと近くから音が聞こえてきます。

「出てきたわ」

ということで、処理しました。

落ち着いた雰囲気になったとき

真剣な顔をして、

「生きててや、

絶対生きててや」

緩和ケアかVAD装着して心臓移植を待つかのドクターからの話のときも、ここまで真剣な顔で言われたことがなかったような気がしました。

そこまで、思ってたんだと心が熱くなりかけたとき

続いて出てきた言葉は、

「ゴキブリ退治してもらわな、あかんから」

VAD装着しても、こんな生活しています。

この記事の著者

やす☆HVAD
2020年1月22日に、#補助人工心臓 ( #HVAD )を装着して、#心臓移植 待機中。その時々の迷いごとや、今を綴っていきます。

twitter https://twitter.com/HVAD58656124/

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