イシイサトルの体験記

自動改札機

通勤電車の優先席で起きたハートフルな事件

昨日の通勤時に起きた出来事が忘れられないので書き残しておこう。
私が子ども時代には優先席という名前はなく「シルバーシート」、色はグレーやオレンジ、紺色という印象が強い。いつ頃から優先席という名前にシフトしていたったのだろうか?

この記事は2016年2月11日(VAD装着364日目)のリライト記事です

今日の体重は?

基点から-0.6kgです。

とりあえずこの辺りをキープしているようです。

昨晩は熱が上がったのですが、朝起きたらいつもの体温に戻っていました。

普段の平熱が35.5度くらいなので36度後半になると体がだるくなってきます。

通勤電車内での実話「その席は誰が座るべき?」

昨日の出勤時に遭遇した出来事です。
言葉で説明するのが大変なのでExcelで図にしてみました。

私は決まった車両の決まったドアの前(優先席付近)に並んでいました。

VAD装着者は常に臆病であれ

私はVADコントローラーをリュックのように背負っているのですが、目が届かないので少し怖かったりもします。

誰かにいたずらされたらどうしよう…

そんなことを想像したりしなかったり。

後ろに目があればよいのに…

嘆いても何も解決しないので恥ずかさを捨てて自作のVADステッカーを貼っています。

エバハートのバッグには、まるでVADステッカーを貼りつけるために用意されたような平面のスペースがあります。写真のように結構目立ちます。

正面からの危険は認識しやすく回避することも可能ですが、背後からの危険は避けることが難しい。今回の出来事はこのVADステッカーが巻き起こしたのかも知れません。

このVADステッカーを作成した2015年当時、ヘルプマークはJISマークとして登録されておらず自由に使うことは出来ませんでした。
ヘルプマークをステッカーなどで利用するためには利用目的、利用範囲、デザインなどを書いた申請書を東京都福祉保健局へ届け出て許可を得る必要がありました。このVADステッカーも届け出を行い、許可をいただいた上で利用していたことを補足させていたします。その後に何度かデザインを変更していますが、その都度手続きしていました。

補足:2021/2/4

恥ずかしさをファッションとして楽しむ

私を正面からみるとVADの存在が見えないため、周囲からは障害を持っていることを理解されにくい状況があります。

私はVADステッカー以外にもカバンの正面にヘルプマークwithグリーンリボンバッジ(ハーティーちゃんVer.)を付けています。

ちなみに万が一の時に周囲へ異常を知らせることができるよう、防犯ブザーも付けています。

防犯ブザー

通勤電車内で起きた椅子取りゲーム

駅ホームに目的の電車が到着すると、ちょうど優先席に座っていた男性が下車するために席を立ちました。

優先席付近の方達は空いた席に座らず立っていました。私は空いた優先席に狙いを定めてドアが開くのを待っていました。

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ドアが開き列が前に進みます。さすがにVAD装着前とは異なり後ろからプッシュしてくる人はいません。

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空き席に近づいたところで「座れる!」と確証を得たとその瞬間…

強敵現る

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ホームから勢いよく乗り込んできた女性A。

かなりの体当たり

をかまして涼しい顔をして空いた優先席に座る。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私は「こんな人もいるんだろう」「この人も何か見えない障害をもっているんじゃないか」「私に気が付かなかっただけだろう」「障がい者専用席じゃないから仕方ない」などと色々なことを思いました。

しかし、結局は

いつもの事だろう

と諦めて、自分に「ダイエットの機会だ」と言いきかせて私はつり革を掴みました。

空席の優先席に座らず立っていた方からは「何この人?」というような少し冷めた視線を投げかけていました。
そして、女性Aの視線が私のカバンにぶら下がっている赤いヘルプマークを捉えた。

その数秒

寝た

人って数秒で寝られるもんなんだ…

女性Aは20代後半と思わしき身なりのキチンと整った方でした。
いかにも仕事をバリバリこなしそうなキャリアウーマン、プライベートも充実してそうな方で、おそらく相当疲れているのでしょう。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

通勤電車内で起きたハートフルな出来事

つり革を握りしめていた私ですが、後ろから肩をトントンされました。
私の後方の優先席に座っていた女性Bより

どうぞ座ってください

と私の腕をやさしく引っ張る。
その女性Bは20代前半と思われる方で

手には松葉杖

片足立ち

足首にギブス

明らかに私より優先席に座っているべき女性だ。私は「あなたこそ大丈夫ですか?」と尋ねたが、女性Bは「大丈夫です」といって再度私に座るよう促す。周囲の方達は私と女性Bのやりとりに注目していました。私は女性Bからの厚意を断ることはせず「ありがとうございます」と言って座らせていただいた。

正直なところ私は複雑な気持ちであった、女性Bは身体が不自由で辛い状況であろう。しかし、声をかけ腕を引っ張ってまで私に席を譲ろうとする女性Bの行動に圧倒されてしまった。何よりも女性Bの親切心と勇気を断ることは大変失礼になるような気がした。

私は優先席に座って改めて女性Bをみると松葉杖の使い方に不慣れなものを感じました。時期的にもウィンタースポーツで足を痛めたのかなと勝手な想像をしていました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

親切を表に出せば連鎖する?

そして、このような状況になりました。
ここで一部始終を見ていた女性Cが登場します。

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次の駅に到着して一番奥の優先席に座っていた男性が下車するために席を立とうとした瞬間である。周囲は松葉杖を持っている女性Bに気付かないはずはないのに、優先席へ一歩詰め寄る。
そこで女性Cがある行動に出た。

補足:2021/2/4
図上では実際の人数を表すことができないが、この路線・時間の該当区間(急行電車ではない)の体感混雑率は150~180%ほどである。通勤時間ピークの急行で電車は都心に近づけば250%くらいの混雑率だ。

電車の混雑率の目安

画像引用:国土交通省「混雑率の推移」

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女性Cが全身を使って優先席に座ろうとしていた他の人をブロック!
そして女性Cは女性Bの手を取りこう促した。

そこに座りないさい

このブログ記事に書かれていることはすべて「一駅の間」の出来事です。
それはある意味シュールな光景でもあった。

  • 女性Aの行動
  • 障害を抱えた女性Bが別の障害を持つ私への行動
  • 女性Cの行動
  • 周囲の方達の反応

そして私は優先席で今の出来事を考えていた。

女性Bの行動はどこから生まれたのか?

私は女性Bはなぜ私に席を譲ってくれたのか?一連の行動のきっかけは何だったのだろうか?そのことを聞きたかったのだが、女性Bは途中で下車してしまいました。私はこう考えました。

私に障害があることを認識できたから

ただ、障害を何で認識できたのかが分からない。
VADステッカーなのか?それともヘルプマークなのか?

つり革につかまる私のヘルプマークは女性Bから見えない角度だっと思うし、仮にヘルプマークがきっかけだったとして、松葉杖を抱える自分を差し置いてまで席を譲るという行動を起こすであろうか?

VAD患者の後ろ姿

私の推測では女性Bの行動のきっかけがVADステッカーだったと思うし、そうであって欲しい。私のVADステッカーは女性から認識できる位置にあったし、VADステッカーの「補助人工心臓」という言葉により具体的にどういった障害でどれくらい大変そうなのかを理解できる。
女性Bは私のことみて自分よりも優先席に座るべき人と判断したのでしょうか。それとも行動しない周囲の状況を見かねてということもあり得ますが…

下記はあくまで私の想像、妄想、憶測です。

女性Bは「優先席」を必要とする当事者になったことにより、何らかの障害を持った人を見る目が変わったのではないだろうか?それが今回の行動に繋がったような気もします。

今後の活動のためにもそのきっかけを聞きたかった。
また電車で女性Bを見かけることがあったら聞いてみたいと思う。
最後に

女性B
ありがとう!!

女性C
ナイスフォロー!

女性A
お疲れ様?

男性諸君…

最後の最後でメチャクチャ皮肉ってしまった

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