2015年月2月13日に補助人工心臓エバハートを埋め込む手術を受け、約9ヶ月が経ちました。そして、やっとこの言葉が言えるようになりました。
この記事は2015年11月24日(VAD装着285日目)のリライト記事です
一言では言い表せない「長かった」「辛かった」
少しずつ、ほんの少しずつ新しい日常を獲得してきました。
ダッシュすることもあれば、立ち止まってみたり、戻ってみたり、底見えぬ闇に落ちてみたりと、3歩進んで、2.5歩下がる、そんな日々を過ごしてきました。
特にこの2ヶ月くらいが一番辛かった。
家長の役目を果たせなくなる気持ちと葛藤
VADを装着する以前の自分が立派な人間であったとは思っていません。
しかし、家長として家族を守るという意味で仕事に打ち込み、少しでも上を目指していました。
相手を信頼することもできました、問題が起きればそれに解決する力を向けることもできましたし、交渉することもできました。
しかし、病に伏してVAD手術を受けました。
6月に退院して、しばらくは嬉しくてたまりませんでした。
しかし、「これまでの家長」としての役割を果たせていない「お荷物」という事実もありました。
休職し、社会からドロップアウトしてしまったという感情。
「そんなことはない」と言ってくれる周囲の言葉も私にとってはすごく辛かった。
明らかに心のキャパシティが少なくなり、もともと少なかった包容力もより無くなりました。
未来への希望、どこからともなく湧き続ける不安や絶望感、心のキャパは時よりオーバーフローを起こしていました。
それが、モノや人などの周囲に向けられることも多かった、今でも言葉で言い表せないような心のせめぎ合いがあります。
けれども、もう少しだけ頑張ってみます。
2015年12月から社会復帰します
これ以上何もトラブルが発生しなければ、12月より復職します!
家族、主治医・看護師・MEなどの病院関係者、病院のVAD患者仲間、会社経営者や上司・同僚、友人、ブログを通じて応援してくれている方など、今日までフォローいただいた皆様のおかげです。
今はまだ御礼を言いません。
御礼は移植が終わり、新たな日常を獲得した暁にたっぷりとさせていただきます。
皆様、これからもよろしくお願いします。
そして、自分に「よく頑張った!もっと頑張れ!」と言いたい。
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